たるみの治療を考えているのならば、ほうれい線についても把握しておきたいものです。
ほうれい線とは、鼻から唇の両端に伸びる線のことを指していて、年齢以上に見た目を老けさせる症状として知られています。
たるみとほうれい線は密接な関係を持っており、たるみの原因である表情筋の衰え、皮下脂肪の肥大化、真皮のコラーゲンやエラスチンの減少などといったものは、そのままほうれい線の原因にもなるのです。
一般的にほうれい線は、たるみがより酷くなった症状のひとつと考えられるでしょう。
また、ほうせい線を目立たせてしまう要因は決してたるみだけではなく、シワも深く関係しています。
シワの中でも乾燥小ジワと呼ばれるタイプのシワは、ほうれい線との関わりが深く、乾燥によって肌のバリア機能が低下し、さらに症状が進んでいくことによって小ジワとなり、最終的にはほうれい線へと姿を変えるのです。
こちらの乾燥小ジワによるほうれい線ですが、若い世代にも見られる現象で、このようなことからもまだ若いからほうれい線の心配はない、ということはいえません。
さらに、ほうれい線にはまだ先があって、ほうれい線ができるということは顔全体の機能が低下しているということで、別の部位にもほうれい線のような症状が発生する可能性があるのです。
そのひとつがマリオネットラインで、これは口元から顎に向かって伸びる線のことを指していて、ほうれい線と同時に症状があらわれたものを二重ほうれい線などと呼んだりもします。
この状態まで進んでしまうと、顔の老化はかなり深刻な状態だといえますので、早期からエイジングケアを心がけて、なんとしても二重ほうれい線の状態だけは回避したいものです。